台風が近づいた朝、お店の電話が鳴りやまない。「今日はやっていますか?」「予約、どうなりますか?」――常磐線沿線でお店を営む方なら、一度は経験があるかもしれません。
そんな日にこそ、ホームページやGoogleマップに「本日は臨時休業します」「17時で閉店します」と出ていれば、お客様は電話をかけずに済み、お店の方も電話対応に追われずに済みます。ところが実際には、「ホームページは制作会社に頼まないと更新できない」「ログイン方法が分からない」という理由で、何も出せないままになっているケースが少なくありません。
シリーズ「常磐線沿線のWeb活用」の最終回となる第3回は、台風や運休、大雨の日など、もしものときの発信を取り上げます。まずは4コマ漫画でどうぞ。

常磐線沿線には「電車が止まる日」と「川が近い日」があります
台風が近づくと、鉄道会社が前もって運転を取りやめる「計画運休」が行われることがあります。国土交通省は2019年7月に、鉄道の計画運休のあり方について最終とりまとめを公表し、利用者へ「前広に」情報を提供することや、鉄道各社が情報提供のタイムラインを作ることを示しました。
電車が止まると、通勤しているスタッフが出勤できない、お客様が来られない、といったことが起こります。お店を開けるか、早めに閉めるかを決めたら、それをお客様に伝える手段が必要です。
また、常磐線沿線は利根川の流域でもあります。国土交通省 関東地方整備局が公表している利根川の洪水浸水想定区域図(想定最大規模)では、取手市も対象の市町に含まれています。お店や事務所の場所がどのような区域にあるかは、お住まいの市のハザードマップで確認しておくと安心です。

災害の情報そのものは、気象庁や市役所、鉄道会社の公式情報を見るのがいちばんです。お店のホームページで伝えるべきなのは、「うちのお店がどうするか」です。
「本日休業」を出すまでに、何分かかりますか
もしものときに大切なのは、早さです。台風の日の朝に「今日はお休みします」と決めても、ホームページに出せるのが制作会社の営業時間を待ってから、では間に合いません。
| よくある状態 | もしものときに起こること |
|---|---|
| 更新は制作会社に依頼している | 休日や早朝は頼めず、お知らせが出せない |
| ログインのIDやパスワードが分からない | 自分で更新しようにも、管理画面に入れない |
| お知らせ欄がトップページの下のほう | 出しても、お客様が気づかない |
| Googleマップの営業時間が「通常どおり」 | お客様が「営業中」と思って来店してしまう |
※上の表は、コムネットによる説明のための例示です。
平常時にこそ、「スマホから5分でお知らせを出せるか」を一度ためしておきましょう。
発信する場所は「3つ」決めておきましょう
もしものときのお知らせは、お客様が見に来る場所に出すことが大切です。おすすめは、次の3つをあらかじめ決めておくことです。
| 発信する場所 | 向いていること | 準備しておくこと |
|---|---|---|
| ホームページのお知らせ | くわしい説明(予約の振替、再開の予定など) | スマホから更新できるようにしておく。トップページの目立つ位置に表示されるか確認 |
| Googleビジネスプロフィール | Google検索・Googleマップでの営業時間の表示 | 特別営業時間の設定方法を確認。オーナーのログイン情報を整理 |
| SNS・LINE公式アカウントなど | 常連のお客様への素早いお知らせ | だれが発信するかを決めておく |
Googleのヘルプによると、一時的に営業時間が変わる日や休業する日は、通常の営業時間とは別に「特別営業時間」として設定できます。連続して7日以上休業する場合や、再開日が決まっていない場合は、特別営業時間ではなく「臨時休業」として設定するよう案内されています。
また、Googleビジネスプロフィールには「投稿」の機能があり、「最新情報」としてお知らせを出すと、Google検索やGoogleマップのビジネスプロフィールに表示されます。ホームページの更新が難しいときの、もうひとつの発信手段として覚えておくと便利です。
あわてないために、お知らせの「ひな形」を用意しておく
台風の日の朝に、ゼロから文章を考えるのは大変です。よく使うお知らせは、ひな形として下書き保存しておくと、日付と時間を書きかえるだけで出せます。
| 場面 | ひな形の例 |
|---|---|
| 臨時休業 | 台風○号の接近にともない、○月○日(○)は臨時休業いたします。ご予約のお客様には個別にご連絡いたします。 |
| 営業時間の短縮 | 天候の悪化が見込まれるため、○月○日(○)は○時で閉店いたします。 |
| 営業再開 | ○月○日(○)より通常どおり営業いたします。ご不便をおかけしました。 |
※上の表の文例は、コムネットによる説明のための例示です。
お知らせを出したら、終わったあとに消す(または「通常営業に戻りました」と更新する)ことも忘れずに。何週間も前の「臨時休業」が残っていると、古い年号が残っているサイトと同じように、「このお店、まだお休みなのかな?」と思われてしまいます。

「更新できないホームページ」は、ふだんは困らなくても、もしもの日に困ります。平常時のうちに、だれでも更新できる状態に整えておきましょう。
今日からできる、もしもの日のセルフチェック
| チェック項目 | 確認すること |
|---|---|
| ホームページの管理画面にログインできる | ID・パスワード・ログインURLが分かる場所にあるか |
| スマホからお知らせを出せる | 実際にスマホで下書きを作ってみる |
| お知らせがトップページの目立つ位置に出る | スマホでトップページを開いて確認 |
| Googleビジネスプロフィールを編集できる | オーナーのアカウントでログインできるか |
| お知らせのひな形がある | 臨時休業・時短・再開の3つ |
「ログイン情報が分からない」「スマホから更新できない」といったお困りごとは、無料ホームページ診断でまとめて確認できます。
シリーズ「常磐線沿線のWeb活用」をふりかえって
3回にわたって、常磐線沿線ならではのホームページの見直しポイントをご紹介しました。
- 第1回:県境と駅名(お客様が検索する言葉)
- 第2回:帰りの電車で見られるホームページ(お客様が見る時間と場所)
- 第3回:もしもの日の発信(本記事)
どれも、ホームページを作り直さなくても、少しの手直しで変えられることばかりです。
ホームページ修理工房にできること
ホームページ修理工房では、ホームページを作り直さずに、気になるところだけを直すお手伝いをしています。今回の内容なら、たとえば次のような作業です。
- ログイン情報の確認・整理と、管理画面に入れなくなったサイトの復旧のご相談
- スマホから更新しやすいお知らせ欄への改善、トップページへの表示位置の調整
- お知らせのひな形づくりと、更新手順のご案内
- Googleビジネスプロフィールの営業時間の見直しのご相談
運営元の有限会社コムネットは、東京都練馬区の本社に加えて、茨城県取手市に取手事務所(常磐線沿線窓口)を設けています。取手・我孫子・柏・松戸・龍ケ崎・牛久・土浦、つくばエクスプレス沿線の流山・守谷・つくばのお客様には、伺ってのご相談にも対応します。対応エリアは常磐線沿線のホームページ作成・修正のページでご案内しています。今のサイトのホームページ修正のほか、ホームページの新規作成も承ります。まずは無料ホームページ診断から、お気軽にどうぞ。
※本記事の制度・各サービスの仕様は、下記の出典に記載された時点の情報です。災害時は、気象庁・お住まいの市・鉄道会社の公式情報をご確認ください。
出典
- 国土交通省「『計画運休』、鉄道各社がタイムライン作成へ ~鉄道の計画運休のあり方について最終とりまとめ~」(令和元年7月2日)https://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo02_hh_000111.html
- 国土交通省 関東地方整備局 利根川上流河川事務所「洪水浸水想定区域図」https://www.ktr.mlit.go.jp/tonejo/tonejo00129.html
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「特別営業時間を設定する方法」https://support.google.com/business/answer/6303076?hl=ja
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールの投稿を作成、管理する」https://support.google.com/business/answer/7342169?hl=ja