常磐線沿線コラム

茨城の「魅力度ランキング」が教えてくれること ―「魅力がない」のではなく「伝わっていない」だけかもしれない

公開日 この記事は約7分で読めます

コラム「魅力がない? いいえ、伝わっていないだけかも」のアイキャッチ。側面の窓上下に濃紺の帯、白い先頭正面の左右に濃紺の対称模様を持つE531系風の常磐線と工房スタッフ。

「茨城って、魅力度ランキングでいつも下のほうでしょう? うちのお店も地味だし……」――取手や土浦のお客様と話していると、こんな自虐まじりの声を聞くことがあります。

たしかに、毎年秋に発表される都道府県の「魅力度ランキング」で、茨城県は下位の常連です。でも、調査の中身をよく読むと、意外な事実が見えてきます。茨城は「魅力がない」のではなく、「魅力が伝わっていない」――そんな結果になっているのです。

そしてこれは、そのまま地域のお店のホームページにも当てはまる話です。まずは4コマ漫画でどうぞ。

4コマ漫画「うちの店、魅力がない?」。工房スタッフがお店の強みを言葉と写真で目立つ場所へ出すよう提案する。E531系風の常磐線は側面の窓上下に濃紺の帯、白い先頭正面の左右に濃紺の対称模様。
4コマでわかる「うちの店、魅力がない?」(画像をタップ・クリックすると拡大します。登場するお客様・店舗・検索画面・駅の表示は説明のための架空の例です)

2026年の魅力度ランキング、茨城県は46位

ブランド総合研究所の「地域ブランド調査2026」は、全国の消費者に、各地域の魅力度や認知度、イメージなどをたずねる調査です。インターネット調査で、3万1,666人から有効回答を得ています(調査時期は2026年6月23日〜7月17日)。

同研究所が公表した関東の分析によると、2026年の茨城県の魅力度は46位で、前年と同じ順位でした。ここまでは、よく知られたニュースのとおりです。

ところが、同じ分析には、あまり話題にならない数字も並んでいます。

項目 茨城県の結果(2026年)
魅力度の順位 46位(前年と同じ。点数は0.9点上昇)
魅力度の点数の変化 10年前(2016年)の7.7点からおよそ2倍に
「教育・子育ての県」のイメージ 全国6位
「IT・先端技術の県」のイメージ 全国7位
「道の駅や農産物直売所」の認知度 全国2位(伸びは全国でいちばん大きい)
観光意欲度 47位
観光情報サイトの接触度 45位

※ブランド総合研究所「関東の魅力度ランキング2026」(2026年10月17日公表)をもとに、コムネットが整理したものです。

研究所の見立ては「伝え方を見直す必要があるかも」

注目したいのは、表の最後の2行です。観光意欲度が47位なのに対して、観光情報サイトとの接触度も45位。同研究所は、その原因のひとつとして観光情報サイトとの接触が少ないことを挙げ、県内のさまざまな魅力をどう伝えるか、情報発信の方法を見直すことも必要かもしれない、と分析しています。

つまり、子育てや先端技術のイメージ、道の駅の認知度のように、評価の高いものはちゃんとある。けれど、それが「行ってみたい」につながる情報として届いていない、ということです。

ちなみに、常磐線でつながるお隣の千葉県(19位)についても、同じ分析の中で「温泉やレジャー施設・公園の魅力」で全国1位の評価を得ながら、有名テーマパーク以外の魅力が伝わりきっていない、という趣旨の指摘がされています。県境をはさんで、悩みは同じなのです。

考えながら話す工房スタッフのイラスト
工房スタッフ

「良いものはあるのに、知られていない」。これ、ホームページのご相談でいちばんよく聞くお悩みとそっくりなんです。

お店のホームページでも、同じことが起きている

魅力度ランキングは、実際の住みやすさや品質を測るものではなく、人々が持っているイメージを数字にしたものです。イメージは、触れた情報の量と質で決まります。

お店や会社も同じです。腕のいい職人さん、地元で長く愛されるメニュー、ていねいな接客――どんなに良いものがあっても、ホームページに書かれていなければ、検索するお客様にとっては「ない」のと同じになってしまいます。

魅力度ランキングで起きていること ホームページで起きがちなこと
評価の高い分野があるのに、全体の印象は低い 強みがあるのに、トップページに書かれていない
観光情報サイトとの接触が少ない お客様が見る場所(スマホ検索・地図)に情報が少ない
「知っているけど魅力は感じない」 店名は知られているが、何が良いのか伝わっていない

※右側の列は、コムネットによる説明のための例示です。

地元の人ほど、自分の魅力に気づきにくい

「伝わっていない」原因のひとつは、当たり前すぎて書いていないことです。地元のお客様には言わなくても伝わることが、初めての方には伝わりません。

たとえば、「駐車場が広い」「子ども連れでも入りやすい」「仕入れは毎朝近くの直売所」。お店の人にとっては日常でも、お客様にとっては選ぶ決め手になる情報です。茨城県の「道の駅や農産物直売所」の認知度が全国2位というのも、地元ではごく普通の風景だからこそ、外から見ると魅力になっている好例といえそうです。

自分では気づきにくい「書き忘れた魅力」は、第三者の目で見るのがいちばんです。今のサイトで何が伝わっていて、何が伝わっていないかは、無料ホームページ診断でも確認できます。

「伝わる」ために、ホームページでできる3つのこと

では、どうすれば伝わるのでしょうか。大がかりなリニューアルをしなくても、できることはあります。

やること 具体例
① 強みを言葉にして、目立つ場所に置く トップページの最初の画面に「選ばれる理由」を3つ書く
② 写真で見せる 店内・料理・スタッフの写真を、今の様子に差し替える
③ お客様が見る場所にも同じ情報を出す Googleビジネスプロフィールに写真や営業時間を入れ、口コミに返信する

※具体例は、コムネットによる説明のための例示です。

③について、Googleのヘルプでは、地域の検索結果は主に「関連性」「距離」「知名度」をもとに表示されると説明されています。そして知名度の判断には、ビジネスにリンクしているウェブサイトの数や、口コミの数などの情報も使われるとしています。口コミに返信することや、写真を追加することも、ヘルプの中で勧められています。

笑顔で話す工房スタッフのイラスト
工房スタッフ

更新が止まったホームページは、それだけで「このお店、まだやってるのかな?」と思われがちです。古いままの情報をそっと直すだけでも、伝わり方はずいぶん変わりますよ。

古い情報が残っていないかは、フッターの「© 2015」のコラムや、長く更新しないホームページのデメリットのコラムもあわせてご覧ください。

今日からできる「伝わっているか」セルフチェック

チェック項目 確認すること
トップページで「何のお店か」がすぐ分かる スマホで開いて、最初の画面だけで伝わるか
「選ばれる理由」が書かれている 地元では当たり前の強みも、言葉にしているか
写真が今の様子になっている 何年も前の写真のままになっていないか
Googleマップの情報が充実している 写真・営業時間・口コミへの返信がそろっているか
最近の更新がある お知らせやブログの日付が古いままになっていないか

ランキングは変えられなくても、お店の伝え方は変えられる

県の魅力度ランキングを、お店ひとつで動かすことはできません。でも、自分のお店の「伝わり方」は、今日から変えられます。

茨城県の魅力度の点数が10年でおよそ2倍になったように、伝える努力は少しずつでも積み重なります。「うちには何もない」と思っているお店ほど、じつは書き忘れている魅力がたくさん眠っているものです。

ホームページ修理工房にできること

ホームページ修理工房では、ホームページを作り直さずに、気になるところだけを直すお手伝いをしています。今回の内容なら、たとえば次のような作業です。

  • トップページの最初の画面に「選ばれる理由」を加える文章・レイアウトの修正
  • 古い写真の差し替え、お知らせ欄の整理
  • 強みの言葉にする作業のお手伝い(お話をうかがって文章にまとめます)
  • ホームページとGoogleビジネスプロフィールの情報をそろえるご相談

運営元の有限会社コムネットは、東京都練馬区の本社に加えて、茨城県取手市に取手事務所(常磐線沿線窓口)を設けています。取手・我孫子・柏・松戸・龍ケ崎・牛久・土浦などのお客様には、伺ってのご相談にも対応します。対応エリアは常磐線沿線のホームページ作成・修正のページでご案内しています。今のサイトのホームページ修正のほか、ホームページの新規作成も承ります。

※本記事の調査結果・各サービスの仕様は、下記の出典に記載された時点の情報です。

出典

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