常磐線沿線コラム

「竜ヶ崎」「龍ケ崎」「龍ヶ崎」どれが正しい? ― 表記ゆれと難読地名で、お客様を迷子にしないホームページの書き方

公開日 この記事は約8分で読めます

コラム「龍?竜?どっちで書く?」のアイキャッチ。側面の窓上下に濃紺の帯、白い先頭正面の左右に濃紺の対称模様を持つE531系風の常磐線と工房スタッフ。

「ホームページに『竜ヶ崎』と書いたら、お客様に『龍ケ崎ですよ』って言われちゃって……。どっちが正しいんでしょう?」――常磐線沿線のお店から、こんなご相談をいただくことがあります。

結論から言うと、どちらも間違いではありません。ただ、ホームページでは「どれを主役にして、どう書きそえるか」で、お客様の迷いやすさが変わります。とくに、読み方の難しい地名や、漢字が何通りもある地名は要注意です。

この記事では、龍ケ崎の表記を入口に、表記ゆれと難読地名でお客様を迷子にしない書き方をまとめます。まずは4コマ漫画でどうぞ。

4コマ漫画「龍?竜?どっちで書く?」。龍ケ崎・竜ヶ崎など複数の表記に悩むお客様へ、住所は正式表記に統一し、別表記とふりがなは一度だけ添える方法を説明する。E531系風の常磐線は側面の窓上下に濃紺の帯、白い先頭正面の左右に濃紺の対称模様。
4コマでわかる「龍?竜?どっちで書く?」(画像をタップ・クリックすると拡大します。登場するお客様・店舗・検索画面・駅の表示は説明のための架空の例です)

「龍ケ崎」「竜ヶ崎」、じつはどれも間違いではありません

龍ケ崎市が「市長への手紙」への回答として公開している説明によると、経緯はこうです。

  • 昭和29年の市制施行のとき、官報に載った名前は「龍ケ崎市」でした。
  • ところが昭和33年、当時の自治省から「市町村名の字が当用漢字表にない場合は、当用漢字で書いてもかまわない」という趣旨の通知が出ます。そこから「竜ヶ崎市」「竜ケ崎市」などの書き方がまざるようになりました。
  • そこで市役所では、平成8年から「龍ケ崎市」に統一しています。
  • 一方で、県立学校や駅、お店の名前などは、それぞれの管理者が決める固有名詞なので、市役所が変えることはできない、とされています。

さらに目から鱗なのが、市役所への申請では「龍ケ崎市」「龍ヶ崎市」「竜ヶ崎市」「竜ケ崎市」のどれで書いても受け付ける、と市がはっきり書いていることです。役所でさえ「どれでもOK」なのですから、お客様の書き方がばらばらなのも当然です。

書き方 よく見かける場所
龍ケ崎 市の正式な名前、JRの「龍ケ崎市駅」
竜ヶ崎 関東鉄道竜ヶ崎線、県立の竜ヶ崎第一・第二高校
龍ヶ崎・竜ケ崎 お客様の検索、地図アプリ、チラシなど

※龍ケ崎市「市長への手紙 ご意見とその回答(令和4年11月)」などをもとに、コムネットが整理したものです。

駅名の変更については「まだ佐貫駅のまま?」のコラムでも紹介しました。今回は「漢字の書き方」そのものに注目します。

常磐線沿線は「書き方が何通りもある地名」の宝庫

龍ケ崎だけではありません。たとえば霞ヶ浦も、国の資料では「霞ヶ浦」、茨城県の施設名では「霞ケ浦環境科学センター」と、小さい「ヶ」と大きい「ケ」が両方使われています。

もうひとつの落とし穴が難読地名です。我孫子(あびこ)、取手(とりで)など、地元の人には当たり前でも、県外のお客様や引っ越してきたばかりの方には読めないことがあります。読めない地名は、検索窓に打ち込むこともできません。

つまずきの種類 例 お客様に起こりうること
漢字の新旧 龍/竜 どちらで検索すればいいか迷う
「ケ」と「ヶ」 龍ケ崎/龍ヶ崎、霞ケ浦/霞ヶ浦 スマホで「ヶ」が出せず、「が」「ケ」で入力する
読み方 我孫子(あびこ) 読めないので、電話で場所を伝えられない

※表の「お客様に起こりうること」は、コムネットによる説明のための例示です。

お客様は「自分が知っている書き方」で検索する

Googleの「SEOスターターガイド」には、読者がどんな言葉で検索するかを予測しましょうという趣旨のアドバイスがあります。その分野にくわしい人とそうでない人とでは、使う言葉がちがうからです。

地名も同じです。地元の方は「竜ヶ崎」と書き慣れているかもしれませんし、駅で「龍ケ崎市」を見た方は「龍」で調べるかもしれません。

ただし、同じガイドには、Googleの言語の理解は進んでいて、ページにまったく同じ言葉を全部書く必要はないともあります。また、同じ言葉を不自然にくり返す「キーワードの乱用」は、Googleのスパムに関するポリシーに反するとされています。表記のバリエーションをずらりと並べるのは逆効果です。

考えながら話す工房スタッフのイラスト
工房スタッフ

「龍ケ崎・竜ヶ崎・龍ヶ崎・竜ケ崎」と4つ並べたくなる気持ちは分かります。でも、読む人にとって自然な文章のなかで、一度ふれておくくらいがちょうどいいんです。

ホームページでの書き方、おすすめの3つのルール

では、実際にはどう書けばよいのでしょうか。おすすめは次の3つです。

ルール 書き方の例
① 住所は正式な表記に統一する 会社概要・フッター・お問い合わせページは「龍ケ崎市」でそろえる
② 駅名・路線名は、その会社の表記に合わせる 「JR常磐線 龍ケ崎市駅」「関東鉄道竜ヶ崎線 竜ヶ崎駅」
③ 別の書き方・読み方は、本文で一度そえる 「龍ケ崎市(竜ヶ崎とも書きます)」「我孫子(あびこ)駅から徒歩5分」

※書き方の例は、コムネットによる説明のための例示です。

ポイントは、「正式な表記を主役にして、ほかの書き方は脇役で一度だけ」にすることです。こうしておくと、どの書き方で調べたお客様にも「ここで合っている」と安心してもらえます。

見落としがちなのが、ページの中で表記がばらばらになっているケースです。会社概要は「龍ケ崎」、ブログは「竜ヶ崎」、求人ページは「龍ヶ崎」……。書いた人や時期がちがうと、こうなりがちです。読む人には「同じ会社なのかな?」という小さな引っかかりになります。自分では気づきにくいので、無料ホームページ診断で第三者の目を入れるのもおすすめです。

Googleマップの表記も、ホームページとそろえる

お店の場合、ホームページと同じくらい見られているのが、Googleマップに出てくる「Googleビジネスプロフィール」です。Googleのヘルプでは、ビジネス情報が充実していて正確なほど、地域の検索結果に表示されやすくなると説明されています。

住所や店名の書き方が、ホームページとGoogleマップでちがっていると、お客様が「どちらが正しいの?」と迷う原因になります。住所は正式な表記で、ホームページとGoogleビジネスプロフィールの両方をそろえておきましょう。

笑顔で話す工房スタッフのイラスト
工房スタッフ

ふりがなは、とくにスマホで見るお客様に親切です。電話で「あびこ駅の近くです」と言える人が増えれば、それだけで道案内がスムーズになりますよ。

今日からできる、表記ゆれのセルフチェック

チェック項目 確認すること
住所の表記がサイト全体でそろっている 会社概要・フッター・お問い合わせ・求人ページを見くらべる
駅名・路線名が鉄道会社の表記と同じ 「龍ケ崎市駅」「竜ヶ崎線」など、公式の書き方になっているか
読みにくい地名にふりがながある アクセスのページで一度だけでも読み方をそえているか
Googleビジネスプロフィールと同じ表記 住所・店名の書き方がホームページと一致しているか
別の表記を不自然にくり返していない 同じ地名の言いかえを何度も並べていないか

常磐線沿線は、茨城県と千葉県の県境をまたいでお客様が行き来するエリアです。県境まわりの書き方は「県境」と「駅名」のコラムもあわせてご覧ください。

「どれが正しい?」より「どう書けば迷わない?」

龍ケ崎の例が教えてくれるのは、正しさはひとつでも、お客様の書き方はひとつではないということです。だからこそ、ホームページは「正式な表記」と「お客様がつかう書き方」の両方に橋をかけておく必要があります。

漢字ひとつ、ふりがなひとつの小さな直しですが、地元に根ざしたお店らしい、ていねいな印象にもつながります。「うちのサイト、表記がばらばらかも」と思ったら、まずはアクセスのページから見直してみてください。

ホームページ修理工房にできること

ホームページ修理工房では、ホームページを作り直さずに、気になるところだけを直すお手伝いをしています。今回の内容なら、たとえば次のような作業です。

  • サイト全体の住所・地名・駅名の表記ゆれの洗い出しと統一
  • アクセスのページへのふりがな・別表記の書きそえ
  • ページタイトルや説明文の見直し(地名の入れ方のご相談を含む)
  • ホームページとGoogleビジネスプロフィールの情報をそろえるご相談

運営元の有限会社コムネットは、東京都練馬区の本社に加えて、茨城県取手市に取手事務所(常磐線沿線窓口)を設けています。龍ケ崎・取手・我孫子・柏・松戸・牛久・土浦などのお客様には、伺ってのご相談にも対応します。対応エリアは常磐線沿線のホームページ作成・修正のページでご案内しています。今のサイトのホームページ修正のほか、ホームページの新規作成も承ります。

※本記事の地名の表記に関する経緯、Googleの各サービスの仕様は、下記の出典に記載された時点の情報です。

出典

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