「最近はAIで調べる人が増えてるらしいね。でも、うちは検索で上のほうに出るから大丈夫でしょう?」――ご相談のなかで、こんな声を聞くことが増えてきました。
たしかに、調べものの入り口は変わりつつあります。Googleで検索すると、ページの一覧より先にAIがまとめた「答え」が表示されることが増えました。ChatGPTのようなAIに、直接たずねる人もいます。
では、ホームページはもう見られなくなるのでしょうか。じつは、そうとも言い切れません。この記事では、AIが答える時代に、ホームページが「答えのもと(情報源)」として選ばれるために何をすればいいかを、できるだけやさしくまとめます。まずは4コマ漫画でどうぞ。

検索すると、まず「AIの答え」が出る時代になりました
Googleは2025年9月9日、検索の新しい機能「AIモード」を日本語で提供しはじめました。検索結果のページにある「AIモード」のタブから使え、長くて複雑な質問にも、AIが文章で答えてくれます。ふつうの検索結果の上に表示される「AIによる概要」を見たことがある方も多いでしょう。
ここで大事なのは、AIの答えにはホームページへのリンクが一緒に表示されることです。Googleも、AIモードは深掘りするためのウェブリンクもあわせて示すと説明しています。AIは、どこかのホームページに書かれていることを読んで、それをもとに答えをまとめているのです。
つまり、AI検索の時代のホームページは、「お客様に直接読まれる場所」であると同時に、「AIが答えを作るときに参考にする場所」にもなった、ということです。
「ググる」はなくならない。変わったのは「クリックのされ方」
「もう検索は時代遅れ」という声も聞きますが、数字を見ると少しちがう姿が見えてきます。
| 調査 | わかったこと |
|---|---|
| 総務省「令和6年通信利用動向調査」 | インターネットの利用目的で「検索サービスの利用」は79.4% |
| ヴァリューズ「AI時代の検索動向」調査(2026年7月公表) | Google検索の月間利用者数は、2021年を100%とすると2025年は109.5%。検索そのものは減っていない |
| 同上 | 検索結果からサイトへ移る割合は、2023年以降下がり、2025年は41.1% |
| 同上 | 商品やサービスの購入を考えている検索では、2025年も62.3%と高い水準 |
※ヴァリューズの数値は、同社が保有するPC・スマートフォンのブラウザログデータをもとにしたもので、Web担当者Forumの記事より引用しています。
検索する人は減っていません。ただ、AIの答えを読んで満足し、ホームページまで来ない人が増えている。その一方で、「どこに頼もうか」「どれを買おうか」と考えている人は、今もしっかりホームページを見に来ています。
中小企業やお店にとっては、ここがポイントです。AIの答えのなかで名前が出て、比べる候補に入ること。そして、来てくれたお客様にきちんと選ばれること。この2つが、これからのホームページの役目になります。

「検索で1位なのに、問い合わせが減った」というご相談の裏には、AIの答えだけで比べられて、候補から外れていた……ということもあるかもしれません。
じつは「AI専用の特別な対策」は必要ありません
「AI対策」と聞くと、何か新しい専門技術が必要そうに思えます。ところが、Googleの公式ドキュメント「AI機能とウェブサイト」には、AIによる概要やAIモードに表示されるために、追加の要件や特別な最適化は必要ないと書かれています。
条件は、ページがGoogleに登録(インデックス)されていて、検索結果に説明文(スニペット)つきで表示できる状態であること。そのうえでGoogleがすすめているのは、次のようなこれまでのSEOの基本です。
| Googleがすすめていること | ひとことで言うと |
|---|---|
| クロールを許可する | Googleがページを読みに来られるようにしておく |
| 内部リンクで見つけやすくする | 大事なページに、サイトの中からたどり着けるようにする |
| 使いやすいページにする | スマホで見やすく、表示が速いページにする |
| 重要な内容はテキストで書く | 画像の中の文字だけにしない |
| 構造化データとページの内容を一致させる | 裏側の情報と、見えている文章を食いちがわせない |
| ビジネス プロフィールの情報を最新にする | Googleマップの営業時間や住所も、ホームページと同じにする |
※Google 検索セントラル「AI機能とウェブサイト」をもとに、コムネットが要点を整理したものです。Googleは、AI向けの特別なファイルや特別な構造化データは不要としています。また、これらを満たしても表示が保証されるわけではありません。
言いかえると、AIに紹介されやすいサイトとは、「人にとって分かりやすく、正しい情報がきちんと書かれたサイト」のこと。特別な裏ワザではなく、基本ができているかどうかが分かれ目です。
AIが「参考にしやすいサイト」と「しにくいサイト」
AIは、ホームページに書かれた文章を読んで答えをまとめます。ですから、読めない・古い・あいまいな情報は、答えのもとに使われにくくなります。
| 参考にしやすいサイト | 参考にしにくいサイト |
|---|---|
| 会社名・住所・営業時間・電話番号が文字で書かれている | 会社の情報がチラシの画像やPDFの中だけにある |
| 「何をしている会社か」「どの地域に対応しているか」が文章で分かる | 雰囲気の写真ばかりで、サービス内容が書かれていない |
| 料金の考え方や、よくある質問への答えがある | 「お問い合わせください」だけで、中身が分からない |
| 情報が新しく、Googleマップなどの情報と同じ | 営業時間や住所が古いまま、ほかの情報と食いちがう |
| 誰が運営しているか、どんな実績があるかが分かる | 運営者や担当者の情報がどこにもない |
※上の表は、Googleの公開情報をもとにしたコムネットによる説明のための例示です。
Googleは「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」というページでも、誰が作ったのかが分かることや、著者やサイトの背景情報を示すことをすすめています。そして、信頼性がいちばん重要だとしています。AIの時代になっても、「誰が、何を、どこで」をはっきり書くという基本は変わりません。
今日からできるセルフチェック
自分のホームページが「情報源」になれているか、次の表で確かめてみてください。
| チェック項目 | 確かめ方 |
|---|---|
| ① 会社の基本情報が文字で書かれているか | 会社名・住所・電話番号を、マウスでなぞって選択できるか試す(選択できなければ画像の文字です) |
| ② 営業時間・定休日が最新か | ホームページとGoogleマップの表示を見くらべる |
| ③ 「何屋さんか」が1行で分かるか | トップページの最初の画面に、業種と地域が書かれているか |
| ④ よくある質問に答えているか | お客様からよく聞かれる質問が、ページのどこかに書かれているか |
| ⑤ Googleに登録されているか | Googleで「site:自分のドメイン」と検索し、ページが出てくるか |
| ⑥ AIに聞いてみる | 「(地域名)で(業種)を探しています」とAIにたずね、どんな答えが返るか見てみる |
⑥で自社の名前が出てこなくても、あわてる必要はありません。AIの答えは質問のしかたや時期で変わります。大切なのは、①〜⑤の土台を整えておくことです。どこから手をつければいいか分からないときは、無料ホームページ診断で、今の状態を一緒に確かめましょう。

AIに聞いてみて、営業時間や住所がまちがって答えられていたら、それはホームページやGoogleマップの情報が古いサインかもしれません。点検のいいきっかけになりますよ。
「作り直し」より先に、「直す」ことで準備できる
AI検索に対応するために、ホームページを丸ごと作り直す必要はありません。多くの場合、必要なのは次のような部分的な手直しです。
- 画像だけの会社案内や料金表を、文字のページに書き直す
- 古い営業時間・住所・電話番号を直し、Googleマップの情報とそろえる
- サービス内容や対応地域、よくある質問のページを追加する
- 運営者の情報や実績のページを整える
- Googleに登録されていないページの原因を調べて直す
どれも、今あるホームページを生かしたままできる作業です。作り直すか直すかで迷っている方は、ホームページは「作り直す」か「直す」か?のコラムもあわせてご覧ください。また、長く更新していないサイトは情報が古くなりがちです。ホームページを長い期間更新しないデメリットもチェックしてみてください。
AIにも人にも「ちゃんと伝わる」ホームページへ
AI検索の時代になっても、AIが答えを作る材料は、結局のところホームページに書かれた情報です。そして、最後に「ここに頼もう」と決めるのは人間のお客様です。
AIに紹介されるサイトづくりは、特別な対策ではなく、「正しい情報を、分かりやすく、文字で書いておく」ことから始まります。まずは今日、セルフチェックの①と②だけでも確かめてみてください。気になる点が見つかったら、無料ホームページ診断でお気軽にご相談ください。
ホームページ修理工房にできること
ホームページ修理工房では、ホームページを作り直さずに、気になるところだけを直すお手伝いをしています。今回の内容なら、たとえば次のような作業です。
- 画像やPDFだけの情報を、文字のページに書き直す作業
- 会社情報・営業時間・アクセス情報の更新と、表記のそろえ
- よくある質問・サービス紹介・対応地域のページの追加
- Googleに登録されていないページの原因調査と修正
- スマホでの見やすさや表示の速さの改善
今のサイトのホームページ修正のほか、ホームページの新規作成も承ります。全国オンラインで対応しています。
※本記事の各サービスの仕様・調査の数値は、下記の出典に記載された時点の情報です。AI検索の機能や表示のしかたは、今後変わる可能性があります。
出典
- Google 検索セントラル「AI機能とウェブサイト」https://developers.google.com/search/docs/appearance/ai-features?hl=ja
- Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/creating-helpful-content?hl=ja
- Google Japan Blog「Google 検索における「AI モード」を日本語で提供開始」(2025年9月9日)https://blog.google/intl/ja-jp/products/explore-get-answers/ai-mode-search/
- Web担当者Forum「AI Overviewsで「ゼロクリック化」進む? Google検索流入は41%まで減少【ヴァリューズ調べ】」(2026年7月2日)https://webtan.impress.co.jp/n/2026/07/02/52880
- 総務省「令和6年通信利用動向調査の結果」(令和7年5月30日)https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/250530_1.pdf