ホームページの基礎知識

ホームページを長い期間更新しないでいると生じるデメリット ―「表示されてるから大丈夫」がいちばん危ない理由

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ホームページを長い期間更新しないと生じるデメリット

「ホームページ? 何年か前に作ってから、そのままだよ。でも、ちゃんと表示されてるし大丈夫でしょ」

ホームページ修理工房には、こんなお電話がよく届きます。お気持ちはとてもよく分かります。毎日の仕事が忙しいなかで、ホームページの更新はどうしても後回しになりがちです。しかも、見た目は昨日と同じように表示されているのですから、困っている実感もわきにくいものです。

ただ、ホームページは「置き物」ではなく、24時間休まず働く「お店の看板」と「受付係」を兼ねた存在です。長く手入れをしないでいると、見た目は元気そうなのに、中身では少しずつ不調が進んでいる、ということが起こります。冷蔵庫の奥の調味料と同じで、気づいたときには「賞味期限、だいぶ前に切れてた…」となりやすいのです。

この記事では、ホームページを長い期間更新しないでいると、どんなデメリットがあるのかを、総務省・IPA(情報処理推進機構)・Googleなどの公開情報をもとに、できるだけ分かりやすくご紹介します。まずは4コマ漫画でどうぞ。

4コマ漫画「ほったらかしホームページ」。古いサイトを懐中電灯で確認し、情報・スマホ表示・安全性・仕組みを点検。迷惑メールに詰まる問い合わせを発見し、悪い部分だけ修理して安全で使いやすい状態に直す流れ。
4コマでわかる「ほったらかしホームページ」(画像をタップ・クリックすると拡大します。登場するお客様・サイトは説明のための架空の例です)

まず整理:ホームページの「更新」には2種類あります

「更新」と聞くと、お知らせやブログを書くことを思い浮かべる方が多いと思います。けれども実際には、ホームページには大きく分けて次の2種類の更新があります。

種類 どんなもの? 放っておくと…
中身(情報)の更新 営業時間・料金・連絡先・お知らせ・写真など、見る人に伝える情報 お客様が古い情報を信じてしまい、行き違いや「選ばれない」原因に
土台(仕組み)の更新 WordPressやプラグイン、サーバーのPHP、SSL(https)、メール送信の設定など 見た目は変わらないまま、安全性やメールの届きやすさが落ちていく

やっかいなのは2つ目の「土台」です。こちらは画面を見ても変化が分からないため、「表示されているから大丈夫」と思っているうちに、不調が静かに進んでしまいます。ここから、具体的なデメリットを5つ見ていきましょう。

デメリット1:古い情報のままだと、来店や問い合わせの前に「選ばれなくなる」

総務省の「令和6年通信利用動向調査」によると、個人のインターネット利用率は85.6%。インターネットを使う目的として「検索サービスの利用」を挙げた人は79.4%にのぼります。いまや多くの人が、お店や会社を利用する前に、まず検索して調べるのが当たり前になっています。

そのとき目にするホームページの情報が古いと、たとえば次のようなことが起こり得ます(以下はコムネットによる例示です)。

  • 営業時間や定休日が変わっているのに、古い情報のまま → お休みの日にお客様が来てしまう
  • 料金やサービス内容が昔のまま → 問い合わせのあとで「話が違う」となり、信頼を損ねる
  • 「お知らせ」の最新記事が数年前 → 「このお店、今も営業しているのかな?」と不安にさせる

どれも小さなことに見えますが、お客様は何も言わずにそっと「戻る」ボタンを押すだけです。苦情にならない分、気づきにくい損失だといえます。

笑顔で話す工房スタッフのイラスト
工房スタッフ

最新のお知らせが「新年のごあいさつ(5年前)」になっていませんか? お知らせ欄は、お店の「今も元気です」サインでもあるんです。

デメリット2:スマホで見づらいと、お客様にも検索エンジンにも不利

同じ調査では、インターネットを利用する端末は「スマートフォン」が74.4%で、「パソコン」の46.8%を大きく上回っています。10年ほど前に作ったホームページは、パソコンで見ることを前提に作られていることが多く、スマホでは文字が小さすぎたり、横にはみ出したりしがちです。

さらにGoogleは、検索結果の順位を決める際の情報収集に、スマホ版のページの内容を使う「モバイルファーストインデックス」という仕組みを採用しています。Google自身が「Google のインデックス登録とランキングでは、スマートフォン エージェントでクロールしたモバイル版のサイト コンテンツを使用します」と説明しています。つまり、スマホで見づらいホームページは、お客様にとっても検索エンジンにとっても「読みにくいページ」になってしまうのです。

デメリット3:「保護されていない通信」と表示され、不安を与える

アドレスが「http://」のまま(SSL化されていない)のホームページは、Google Chromeで開くと「保護されていない通信」と表示されます。Googleは2018年2月の公式ブログで、2018年7月のChrome 68から、すべてのHTTPサイトにこの表示を出すと発表しました。また、2014年には、HTTPS(暗号化された通信)であることを検索順位の判断材料の1つにすると発表しています。

お問い合わせフォームに名前や電話番号を入力しようとしたとき、画面の上に「保護されていない」と出ていたら…。多くの方は、ちょっと手を止めてしまうのではないでしょうか。

すでにSSL化しているホームページでも、油断は禁物です。SSL証明書には有効期限があり、ブラウザやセキュリティ事業者が集まる「CA/Browser Forum」では、証明書の最長有効期間を2026年3月から段階的に短くし、2029年3月には最長47日にする予定が決まっています。自動更新の仕組みが整っていないと、うっかり期限切れになるリスクは今後ますます高まります。

デメリット4:古いWordPressやPHPは、攻撃の入り口になりやすい

ここがいちばん見えにくく、いちばん怖いところです。IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が毎年発表している「情報セキュリティ10大脅威 2025」では、組織向けの脅威の第3位に「システムの脆弱性を突いた攻撃」が挙げられています。その解説書では、PHPの脆弱性を悪用されて不正なプログラム(webshell)を設置される被害が紹介され、対策として「サポート対象のソフトウェアを使う」ことが挙げられています。

ホームページの土台であるPHPも例外ではありません。PHPの公式サイトによると、現在サポートが続いているのはPHP 8.2以降で、それより古いバージョンはサポートが終わっています。そのPHP 8.2も、セキュリティ修正の提供は2026年12月31日までの予定です。

PHPのバージョン セキュリティ修正の提供期限(PHP公式サイトより)
8.1以前 終了済み
8.2 2026年12月31日まで
8.3 2027年12月31日まで
8.4 2028年12月31日まで
8.5 2029年12月31日まで

何年もWordPressやプラグインを更新していない場合、「サーバーのPHPを新しくしたら、ホームページが真っ白になった」ということもよく起こります。だからといって古いまま放っておくと、修正されないまま弱点を抱え続けることになります。更新しないで済ませるほど、いざ直すときの手間が大きくなるのが、土台の更新のつらいところです。

考えながら話す工房スタッフのイラスト
工房スタッフ

虫歯と同じで、放っておいて自然に治ることはありません。早めに見つければ、小さな治療で済むことが多いんですよ。

デメリット5:問い合わせフォームのメールが届かなくなる

4コマ漫画の3コマ目で起きていたのがこれです。Googleは2024年2月1日以降、Gmail宛てにメールを送るすべての送信者に、送信元ドメインへの「SPF」または「DKIM」というメール認証の設定などを求めています。要件を満たさないと「メールが想定どおりに配信されなかったり、迷惑メールに分類されたりする可能性があります」とされています。

昔に作ったお問い合わせフォームは、こうした認証の設定がないままメールを送っていることがあります。すると、お客様が送ってくれた問い合わせが迷惑メールフォルダに入ってしまったり、お客様に届くはずの自動返信メールが届かなかったりします。お客様は「送ったのに返事が来ない」、お店は「最近問い合わせがない」。どちらも悪くないのに、すれ違いが生まれてしまうのです。

よくある原因と、今日からできる確認手順は、「お問い合わせフォームが届かない!」のコラムでくわしく紹介しています。

今日からできる、5分セルフチェック

難しい知識がなくても確認できるポイントをまとめました。1つでも「あれ?」と思ったら、点検のサインです。

チェック項目 確認のしかた
情報は今と同じ? 営業時間・定休日・料金・電話番号・地図を、実際の内容と見比べる
最新のお知らせはいつ? お知らせ・ブログ欄のいちばん新しい日付を確認する
スマホで読みやすい? 自分のスマホで開き、拡大しなくても読めるか、横にはみ出していないかを見る
「保護されていない通信」と出ない? パソコンのChromeで開き、アドレスバーの表示を確認する
フォームのメールは届く? 自分でお問い合わせフォームから送信し、受信と自動返信を確認する(迷惑メールフォルダも)

WordPressやPHPのバージョンなど、画面から分かりにくい項目は、当工房の無料ホームページ診断でまとめて確認できます。

ホームページ修理工房にできること

「何年も放っておいたから、もう作り直すしかないのでは…」と心配される方も多いのですが、そうとは限りません。ホームページ修理工房は、練馬区の有限会社コムネットが運営する、ホームページの修正を専門にしたサービスです。今のホームページを活かしたまま、不調のある箇所だけを見つけて直すことを大切にしています。

  • 営業時間・料金などの文字や画像の差し替え
  • スマホで見やすくする修正、SSL化(https化)
  • WordPress・プラグインの更新や、PHPのバージョンアップに伴う不具合の修正
  • お問い合わせフォームのメールが届かない問題の調査・修正

他社が作ったホームページや、制作会社と連絡が取れなくなったホームページのご相談も歓迎しています。まずはURLを送るだけの無料ホームページ診断で、今の状態を確かめてみませんか。料金の目安はサービス詳細・料金をご覧ください。

※本記事の数値・制度は、下記の出典に記載された時点の情報です。ブラウザやサーバー、各サービスの仕様は変わることがあります。

出典

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