「うちのホームページ、なんだか古くさいんですよね。いっそ全部作り直そうかと思って見積もりを取ったら、思ったより高くて…」
ホームページ修理工房には、こんなご相談がよく届きます。見た目が古くなってくると「作り直すしかない」と考えてしまうのは、とても自然なことです。家だって、壁紙がはがれてくると「建て替え」の二文字が頭をよぎりますよね。
でも実際には、建て替えなくても、リフォームで十分きれいに住める家はたくさんあります。ホームページも同じで、「作り直す」が正解のときもあれば、「直す」ほうがずっと近道なときもあります。
この記事では、ホームページを「作り直す」か「直す」かを決めるための目安を、Googleなどの公式情報も交えながら整理します。まずは4コマ漫画でどうぞ。

先に結論:「中身」がまだ使えるなら、直すほうが近道なことが多い
判断のいちばんの分かれ目は、見た目ではなく「中身」がまだ使えるかどうかです。ここでいう中身とは、会社やお店の説明文、サービスの内容、写真、よくある質問、これまでに書いたお知らせやブログなど、お客様に伝えたい情報のことです。
中身がしっかりしていて、困っているのが「スマホで見づらい」「一部が崩れている」「更新のしかたが分からない」といった部分的なことなら、悪いところだけ直すほうが、費用も期間も抑えやすくなります。反対に、伝えたいこと自体が大きく変わったなら、作り直しを考えるタイミングです。
「直す」と「作り直す」はここが違う
それぞれの特徴を、ざっくり比べてみましょう(一般的な傾向をまとめたもので、実際はサイトの状態によって変わります)。
| 比べるところ | 直す(修正・リフォーム) | 作り直す(リニューアル) |
|---|---|---|
| 手を入れる範囲 | 不具合や古くなった部分だけ | デザイン・構成・中身まで全体 |
| 期間の目安 | 数日〜数週間のことが多い | 打ち合わせから公開まで数か月かかることも |
| 費用 | 直す箇所の分だけ | 全体の制作費がかかる |
| 検索からの集客 | URLが変わらなければ影響は小さい | URLが変わると一時的に変動しやすい |
| 向いているケース | 中身は使える・困りごとが部分的 | 事業や伝えたいことが大きく変わった |
どちらが「上」ということはありません。大切なのは、今の困りごとに合った方法を選ぶことです。
「直す」がおすすめなのは、こんなとき
- 文章や写真、サービス内容はほぼ今のままで使える
- 困っているのは「スマホで崩れる」「フォームが届かない」「保護されていない通信と出る」など、特定の部分
- 管理画面(WordPressなど)にログインでき、ドメインやサーバーの契約も自分たちで確認できる
- 検索からのお問い合わせがすでにあり、その流れを止めたくない
- まずは予算を抑えて、効果を見ながら少しずつ良くしていきたい

「古く見える」の正体は、実は文字の大きさや余白、写真の古さだったりします。そこを整えるだけで、ぐっと今っぽくなることも多いんですよ。
「作り直す」が近道になるのは、こんなとき
一方で、次のような場合は、直すより作り直したほうが結果的に早く、安く済むことがあります。
- 事業内容やターゲットが大きく変わった(ページ構成から考え直す必要がある)
- 管理画面に入れず、権限を取り戻すこともできない(制作会社と連絡が取れない場合など。まずは取り戻せるかを確認しましょう)
- 土台が古すぎて、安全に動かせない:WordPressの公式サイトでは、PHP 8.3以上での利用が推奨されています。古いPHPでも動くようにはなっていますが、サポートが終わったバージョンは安全上の問題につながるおそれがあると注意書きがあります。何年も更新していないサイトでは、テーマやプラグインが新しいPHPで動かず、直すより作り直したほうが早いこともあります
- スマホに対応していない作りで、全面的な組み直しが必要:総務省の「令和6年通信利用動向調査」では、インターネットを利用する端末はスマートフォンが74.4%で、パソコンの46.8%を上回っています。またGoogleは、検索結果の順位付けにスマホ版のページの内容を使っています。パソコン専用の作りのままでは、お客様にも検索エンジンにも不利です
作り直すときは「検索順位の一時的な変動」に注意
作り直しで見落とされがちなのが、検索への影響です。リニューアルでページのURLが変わると、Googleは新しいURLを改めて調べ直す必要があります。Googleの公式ガイドでも、サイトの移転中は「ランキングが一時的に変動することを想定する」とされ、中規模のサイトでは新しいURLが表示され始めるまでに「数週間以上かかることがあります」と説明されています。
その影響を小さくするのが、古いURLから新しいURLへ自動で案内する301リダイレクト(永続的なリダイレクト)の設定です。Googleは、301などの永続的なリダイレクトによってPageRank(ページの評価)が失われることはない、としています。作り直すときは、URLの引っ越し計画までセットで考えるのがおすすめです。
作り直す前にやっておきたい3つの準備
作り直すと決めた場合も、いきなり新しいサイトを作り始めるのは少し待ってください。次の3つを先に済ませておくと、「せっかく作り直したのに、前より問い合わせが減った…」という失敗を防ぎやすくなります。
- 今のページのURLを一覧にしておく:とくに、検索からよく見られているページや、他のサイトからリンクされているページは、新しいサイトのどのページに案内するかを決めておきます(301リダイレクトの準備)。
- ドメインとサーバーの「名義」と「契約」を確認する:ドメインが制作会社の名義のままだと、作り直しや引っ越しのときに手続きが止まってしまうことがあります。
- 使える文章・写真を手元に保存する:長年書きためたお知らせや、お客様に好評だった説明文は、作り直しても大切な財産です。
迷ったときの「判断チェック表」
当てはまるものが多いほうが、今のサイトに合った方法の目安です(コムネットによる目安です)。
| チェック項目 | 「はい」なら |
|---|---|
| 文章・写真・サービス内容は今もほぼ正しい? | 直す |
| 困っているのは一部のページや機能だけ? | 直す |
| 管理画面にログインでき、ドメイン・サーバーの契約も確認できる? | 直す |
| 検索からのお問い合わせが今もある? | 直す(URLは変えない) |
| 事業内容やお客様の層が大きく変わった? | 作り直す |
| 管理権限を取り戻せない、または土台が古すぎて更新できない? | 作り直す |
「直す」と「作り直す」の両方に当てはまって迷うときは、無理に自分で決めなくて大丈夫です。今のサイトの状態を一度診てもらうのが、いちばん確実な近道です。

「とりあえず直して、余裕ができたら作り直す」という順番もアリです。直した部分がムダになりにくいよう、先のことも考えながら進めましょう。
ホームページ修理工房にできること
ホームページ修理工房は、練馬区の有限会社コムネットが運営する、ホームページの修正を専門にしたサービスです。今のホームページを活かしたまま、不調のある箇所だけを見つけて直すことを大切にしています。もちろん、診てみて「作り直したほうが良い」と判断した場合は、正直にお伝えしたうえで新しいホームページの作成もお手伝いします。
- スマホで見やすくする修正、文字や画像の差し替え
- WordPress・プラグインの更新や、PHPのバージョンアップに伴う不具合の修正
- お問い合わせフォームのメールが届かない問題の調査・修正
- 作り直す場合の、URLの引っ越し(301リダイレクト)の設定
「直すべきか、作り直すべきか」を知るための第一歩として、URLを送るだけの無料ホームページ診断をご利用ください。しばらく手を入れていないサイトなら、ホームページを長い期間更新しないでいると生じるデメリットもあわせてどうぞ。料金の目安はサービス詳細・料金をご覧ください。
※本記事の数値・仕様は、下記の出典に記載された時点の情報です。期間や費用の傾向は一般的な目安で、実際はサイトの状態によって異なります。
出典
- Google 検索セントラル「サイトを移転する方法」(URL の変更を伴うサイト移転)https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/site-move-with-url-changes?hl=ja
- Google 検索セントラル「リダイレクトと Google 検索」https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/301-redirects?hl=ja
- Google 検索セントラル「モバイルサイトとモバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法」https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/mobile/mobile-sites-mobile-first-indexing?hl=ja
- 総務省「令和6年通信利用動向調査の結果」(令和7年5月30日公表)https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/250530_1.pdf
- WordPress.org「Requirements」https://wordpress.org/about/requirements/
- PHP「Supported Versions」https://www.php.net/supported-versions.php